副腎腫瘍

ふくじんしゅよう

副腎腫瘍とは?

副腎腫瘍は内分泌異常(ホルモン産生異常)を伴うものと、そうでないものに分けられます。

内分泌異常を伴うもの

過剰産生されるホルモンによって、大きく3つに分類されます。

  1. 原発性アルドステロン症:副腎から分泌されるアルドステロンの過剰分泌によって起こります。主な症状は高血圧です。高血圧患者の10%がこの疾患であることもわかってきています。若年での高血圧や、降圧剤で血圧が下がらない場合は、原発性アルドステロン症を念頭に置いた検査が必要です。放置すると、脳卒中や心臓血管障害の原因にもなります。
  2. クッシング症候群:ステロイドホルモンの分泌過剰によっておこります。ステロイドの影響で中心性肥満(体幹部優位な肥満)、満月様顔貌、皮膚線条、多毛を認め、高血圧や糖尿病の原因にもなります。下垂体由来の場合と、副腎由来の場合があります。また、近年、クッシング症候群の身体的な特徴を伴わない、サブクリニカルクッシング症候群という病態に対しても積極的な治療が重要であることがわかっております。
  3. 褐色細胞腫:副腎髄質由来の腫瘍で、カテコールアミンの分泌過剰により、高血圧・高血糖・頭痛・動悸などを呈します。高血圧や高血糖がコントロールできない場合は、緊急治療が必要になります。

内分泌異常を伴わないもの

多くは非機能的副腎腺腫であり、経過観察可能です。ただし、4㎝を超えてくるような大きな副腎腫瘍は、悪性の可能性があるため摘出することが推奨されています。

検査について

副腎腫瘍を認めた場合または高血圧などの症状で副腎由来の内分泌異常が疑われる場合は、下記の流れで検査を行い、診断します。

検査は基本的に内分泌・糖尿病内科で行われます。診断が確定した後、手術療法の希望があれば当科へ紹介となり手術を行うことが一般的です。

広島大学病院 内分泌・糖尿病内科

治療について

治療は基本的には手術療法です。当科では原発性アルドステロン症、副腎性クッシング症候群/サブクリニカルクッシング症候群、褐色細胞腫、副腎悪性腫瘍疑いについて積極的な手術療法を行っております。

手術療法が適応とならない場合は、薬物療法が検討されます。

手術療法

当院ではより低侵襲な「ロボット支援腹腔鏡下副腎摘除術」を2022年度より開始しています。基本的には、すべての症例でロボット手術を選択しておりますが、悪性腫瘍疑いの場合は腹腔鏡/開腹手術を行う場合があります。当院での「ロボット支援腹腔鏡下副腎摘除術」はhinotori及びdaVinciXi、daVinciSiの3台で運用しております。

主な疾患

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