アンドロロジー(性機能障害・男性不妊症・男性更年期障害)

せいきのうしょうがい・だんせいふにんしょう・だんせいこうねんきしょうがい

アンドロロジーとは?

男性学・雄性学に関わる学問の総称をアンドロロジーといいます。疾患としては、性機能障害、男性不妊症、男性更年期障害や前立腺に関連した病気など数多くの疾患があります。とくに最近の少子高齢化社会において、生殖医療の進歩や男性更年期障害の問題など、男性を取り巻く社会的環境の変化により、アンドロロジーの重要性が高まってきています。

性機能障害とは?

男性における性機能障害をED(勃起障害)と呼び、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態のことを言います。日本におけるED患者数は全男性の20%程度と推定されており、年齢とともに有病率が上昇します。

検査・治療

EDは心因性、器質性、混合性に分類され、どの分類のEDかによって治療法が異なります。リスク因子として、加齢、糖尿病、肥満/運動不足、心血管疾患/高血圧、喫煙、テストステロン低下、慢性腎臓病/下部尿路症状、神経疾患、手術/外傷、うつなどの精神的因子、薬物、睡眠時無呼吸症候群が挙げられ、可変可能なものについては是正する努力が必要です。当院では患者とパートナーの希望も考慮し、適切な治療法を選択いたします。

男性不妊症とは?

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないことをいいます。不妊の原因が男性側にあるものを男性不妊症と呼び、不妊の原因の約半数を占めます。そのため不妊の際は男性側も原因を精査する必要があります。

検査・治療

男性不妊症の原因は造精機能障害、性路通過障害、性機能障害、性路感染症などに大別されます。検査として、内外性器診察・精液検査・血清ホルモン値測定を行います。当院において原因に応じた治療を行っても精液所見の改善や妊娠が期待できない場合は、段階的に補助生殖医療を用いた治療へ移行します。

男性更年期障害(LOH症候群)とは?

加齢による男性のアンドロゲンの低下に伴う症状を呈する状態をLOH症候群といいます。LOH症候群では、筋力低下、骨粗鬆症、貧血、認知力低下、メタボリック症候群、性欲低下、EDなどの症状が認められます。

検査・治療

性腺機能を評価します。検査として血中アンドロゲン値(テストステロン)の測定を行います。治療はアンドロゲン補充療法を行います。

主な疾患

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