前立腺肥大症
ぜんりつせんひだいしょう
前立腺肥大症は男性の加齢に伴う病気で、初期には肥大した前立腺が膀胱や尿道を刺激することにより、「トイレに行く回数が増えた」「尿の勢いが弱くなった」「トイレに行ってもまたすぐに行きたくなる」と行ったような症状が代表的で、通常は年単位で緩やかに進行しQOL(生活の質)に影響を及ぼします。
前立腺について
男性の膀胱の出口で尿道を取り囲んでおり、体の横から見ると、恥骨と直腸の間にあり、クルミのような形をしています。一般成人男性における体積は20cc以下といわれています。
症状・原因など
前立腺が肥大すると尿道を圧迫することにより、尿にかかわるさまざまな症状を引き起こします。原因は完全にはわかっていませんが、加齢、性ホルモン環境変化が関与するといわれており、他にも遺伝的要因、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常などが考えられています。
主な症状について
排尿の困りごとを感じたら前立腺肥大症を疑い、年齢のせいなどと放置せず、泌尿器科の受診をご検討ください。症状は、大きく3つに分けられます。
- 排尿症状(尿を出すことに関連した症状)
- 蓄尿症状(尿を貯めることに関連した症状)
- 排尿後症状(排尿した後に現れる症状)
主な検査・診断方法について
基本的な検査には、以下の項目があります。
- 問診
- 国際前立腺症状スコア
- 身体所見(直腸内指診)
- 尿検査
- 血清PSA測定
- 尿流測定
- 残尿測定
- 超音波検査
治療選択肢について
患者さんの状態と、各治療法の特性を考慮して選択されます。
- 経過観察
- 行動療法
- 薬による治療
- 手術による治療
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前立腺肥大症の手術が受けられる専門病院はこちら
- CVP
- たかの橋中央病院
- 三次中央病院
- 小畠病院
- HoLEP
- マツダ病院
- 広島西医療センター
主な疾患
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