2022.08.31
広島大学病院泌尿器科では、2022年中国・九州地方で初めて国産手術ロボット「hinotori」による手術を行いました
国産手術ロボット「hinotori」
川崎重工業(株)とシスメックス(株)の共同出資で設立された(株)メディカロイド(神戸市)が2015年から開発に取り組み、2020年に国産で初めて製造販売が承認されました。日向教授は前任の神戸大で初期から開発に携わっています。「hinotori」は関節にあたる可動8軸を持ち、内視鏡カメラや鉗子(かんし)などの医療器具を装着できるアーム4本を備えています。
前立腺全摘除術を施行
「hinotori」を用いた手術は、全国大学病院で5カ所目となります。日向信之教授がコックピットに座って精細な三次元画像を見ながらコントローラーを操作し、患部を摘出しました。手術は順調に進み、2時間10分で終了。出血量も少なく患者さんへ負担の少ない手術となりました。
「hinotori」の将来性
「hinotori」は2022年4月現在、泌尿器科領域のみでの保険適応となっていますが、数年内には他領域への適応拡大が想定されています。日向教授は、さらなる「hinotori」の機能向上に向け日々共同開発を行っています。